2016年12月3日 | 思うこと

2016年振り返り

今年の振り返り

今年もいろいろな出来事がありました。

毎年恒例の「いとーさん流激辛今年の振り返り」をします。

 

熊本の地震

4月15日、16日と続けて大きな地震がありました。幸い美容業界関係者での死者はありませんでしたが熊本の美容室では全壊・半壊の被害にあったサロンも多く店だけではなくスタッフの実家も大きな被害を受け今なお債権の見通しがついていない家庭もあります。こういった状況になると善人と悪人が混在する事態も多々起こり被災者のために物資を送ったり募金を集めるサロンもあれば被災したサロンのスタッフを引き抜くという非人道的なサロンもあり残念な思いもします。

 

新人がすぐ辞めた年でした

今年は4月~6月の間に新人が多く辞めて年でした。

美容学校が2年制になって以降の教育内容の質に差があり、その美容学校を卒業するスタッフ、即ちサロンに入る新人の質に大きく差が出始めました。

専門学校時代の影響かセミナーや勉強会でも態度が悪く集中して人の話を聞くことが出来ない人が増えたような気がします。教育機関が商業化し儲けを追い始めた結果の歪みではないでしょうか。

 

差が開く

「客数を増やしているサロン1:5客数を減らしているサロン」

少し前に厚生労働省が発表したデータの結果です。あなたのサロンは客数を増やしている1のグループ側?それとも減らしている5のグループ側?費用がかかる割にWEB系の集客が当たらなくなり始めこれまでWEB系集客だけに頼って新規集客してきたサロンが苦戦、それに加えて都心部は家賃などの固定費が地方より高くかかるサロンが多く労務改善が遅れていたり雇用条件が悪くそのために面貸し形態のサロンにスタッフが

移転しその分の客数が落ち売り上げが下がる。急に売り上げが下がるサロンの特徴はリピート率(再来店)が低いこと。売り上げが下がる順番は①リピート率が下がり②新規客数が減り③総客数が減り④売り上げが下がる

という順番です。いつの時代も美容室は客商売、リピートは重要ですね。

 

社会保険、週休二日制、求人

マイナンバー制度が始まり社会保険加入サロンが増え始めました。

もっとも求人に関しては、しっかりとした教育システムを持ち、社会保険などに加入することはもちろん待遇を毎年改善しているサロンに質のいいスタッフが集中し、改善できていないサロンには集まり難く、その改善スピードの遅さが求人での人の集まり方の差になっています。そして「求人での失敗」は1年間人手不足で苦労することになります。

 

友引退社

最近は簡単にFacebookやラインで人と人がつながります。良いつながりもあればつまらない人間同士のつながりもあります。辞めた人間つながりの連鎖が引き抜き&一人独立に拍車をかけています。辞めたスタッフが以前勤めていたサロンのスタッフを引き抜く「友引き退社」の連鎖が多く起こりました。ひどい場合は前のサロンを辞めて自分のサロン途中入社したスタッフに「前のサロンのスタッフを連れて来たら○○万円やろう」などと金銭で引き抜きを助長するサロン経営者も現れました。

道徳性がないのは若い人なの?

大人の方が「人としての道(道徳)」が出来ていないからではないのでしょうか?

 

労務に弱いサロンはブラック社員に振り回される

ある美容学校では労働基準監督署の人に来てもらって事業の一環で労働基準法を受けた生徒が社会に出サロンに勤務します。それが原因で起こる現象は「働く(ハタラク)」ことの本質を理解しないで自分が楽をするための要求だけを主張するワガママなスタッフにサロン内を引っ掻き回されるというようなことが起こっています。

当たり前のことですが労働条件の改善を毎年するのは経営者の責任です。これも当たり前のことですが若いのに頑張らない人は見ていてみっともないですね。何か今の美容業界も含め日本の国は間違った労働観の方に向かっているように見えます。海外に行ってみると特にアジアの国々はすごい勢いで伸びてきています。この偏った労働観により日本だけが取り残されているような気がします。世界に誇れる日本の良さは「勤勉」ではないでしょうか。

 

奨学金制度の害

多額の奨学金を抱えて社会に出てくる若者が増えました。都心部に働きに来る若者の場合300~400万円の奨学金を40歳くらいまで返さなければならないという人もザラにいます。これまで何度も経験をしたことですがスタッフと面談をして悩みを聞くとお金が足りない給料を上げて欲しいというスタッフほど年齢に対して多額の借金を抱えている場合が多く結局、月のお給料から借金を返済すると使えるお金が手元にわずかしか残らない生活が毎月続き不平不満になっていることが多く昔はそれが服や高価な貴金属を買うためにサラ金などに借金をしていたのですが最近はそればかりではなく多額の奨学金を抱えている美容師の数が多くなってきました。

しかし昔は借金を抱えたらモーレツに働いて返すのが当たり前でしたが最近はモーレツに働くことが害の様に言われます。

 

リーダーシップとマネジメント

業績を上げるサロンと下げるサロンの極端な二極化が起こりました。

業績を上げるサロンは二桁成長し業績を下げるサロンは何処で下げ止まるのかが分からない状況が続いています。その差は何処から起こるのかというと行動の速さと積み重ねではないかと思います。

情報は豊富すぎるくらい多くありますが、その情報を聞いた後の判断と行動の速さとヤリキル力です。

リーダーにとって大切な二つの仕事は、①リーダーシップを取ることと②マネジメントすること、

リーダーシップとは簡単に言うと自らが高い売り上げを上げて後ろ姿で示すこと。

マネジメントとは、人と仕事を結びつけること、部下の能力を的確に把握し適切な指示を与え仕事管理し最後までやりきらせることです。

 

一番勉強しないといけないのは経営者

時代の流れに合わせた知識が必要です。時代時代によってサロンが繁栄する押さえどころは違います。

週40時間労働、最低賃金のアップ、待った無しの社会保険の加入、

経営者にとって苦難の時代といえる時期が続いています。しかしこれは今に始まって事ではなく4~5年前から言われてきたことなのですね。美容師という職業の場合これまでは技術が出来て、人を育てることが出来て、銀行からお金を借りることが出来れば経営者になれていました。ところが今はスタッフに将来ビジョンを見せるリーダーシップを持ち、労務改善の手を素早く打ち、求人の策を持ち、自力集客に強く、スタッフからの人望があり組織をまとめることが出来る経営者が求められています。

経営者が一番勉強を成長しなければならない時期なのではないでしょうか。

2016年、今年も一年か大変お世話になりました。どうぞ2017年が皆様にとって善き年になりますように心からお祈りします。